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秋祭 -snapshot 16-

時代祭。

ほんとうに こんな時代があったのだろうか、
と思うほどには 今と生活様式がかけ離れすぎている。

デザイン。という視点で見るとどうだろう。

「良いデザイン」とは。

デザインすることは バランスを見つけることであり、
良いバランスとは、ものごとの理に近いもの。

つまり、良いデザインとは、”続けずにはいられないもの”

そうして考えると、
「装飾」や「風体」については
時代の流れにより趣向が変わるのだな、ということがわかる。

「生活様式」については、
たとえば、
通りすがりに出会って お辞儀を交わす。
来客があってお茶を出す。
そんな様式は今も変わらず在り、
これは、日本人の生活における距離感をデザインしているものだと感じている。
つまり、せまい島国の日本において 疫病などが蔓延しやすい環境下で
他人との程よい距離感を保ったうえで 親交の証を互いに確認するうえで「お辞儀は」重要な所作であるし、ウィルスを抑制する効果も見られるアルカリ性飲料の緑茶も 程よく距離を保ちつつ、互いに殺菌したうえで談笑できる間合いをつくるのに重要な役割を果たしている。
所作をデザインする。もてなし方をデザインする。
そうすることで、互いに 健やかに暮らしていくためのバランスを保っているのだろうと思う。

「道具」については
箸や傘、草履、など、  営みの様相が変われど、
続けずにはいられない 用途としての普遍的なデザインが存在している。

また、
「配色」や「紋様」についても
今現在まで、たくさんのデザインが引き継がれていることがわかる。
ここで “続けずにはいられない” 要因となったのは、
用途もさることながら、
その配色・紋様が持つ「魅力」に他ならないと感じた。

魅力とは 不思議な力。


魅力がある、という理由で
続けたくなる様なデザインがあるのだな…と思うと、
嬉しい気持ちになってきた。